schizophrenie


epilogue



夜の星空のように



夜の星空のように 眩いばかりの愛に震えながら

凍えた肩を抱いて 大きく息を吸って

今船を漕ぎ出そう 見慣れた街に別れを告げて

まるで神々の様に 厳かな光がそこにあるなら

やせた仔猫の様に 怯えた目を開いたまま

私はただの人間で 選んだ道を歩いていく

温もりも慈しみも いつもそこにあるとは限らないけれど

私の選んだ道だから もう迷いはしない

手もつながずに 並んで座った砂浜で

二人で見た5月のオリオンは もうすぐ夜が明ける事を教えていた

笑顔を見せてさよならを言った あなたの背中が少し大きく見えた

初夏の風が夏の訪れを告げた

キスして 優しく抱いて 愛してるって言いながら

私の夢の話に 優しく微笑み頷きながら

二人同じ夢を見て 同じ朝を迎えたら

永遠の約束の中の 涙が煌くから